身体のバランスが崩れるとどうなる?バランスが崩れると起こることや対処法を解説

身体のバランスが崩れるとどうなる?バランスが崩れると起こることや対処法を解説

人の身体は何となく左右対称と思っている方は意外に多いのではないでしょうか。何となく抽象的にイラストにしたりする場合、左右対称に描くことも多いことでしょう。しかし、実は多くの場合人の身体は左右非対称です。顔も含めた全身のほとんどが左右非対称ですが、身体の左右のバランスというのは大切で、バランスが崩れると体調不良や病気を招く可能性があります。今回は、人の身体の左右のバランスが崩れてしまうとどうなるのかを解説します。

「身体のバランス」は崩れやすい?

まず大前提として知っておいていただきたいのは、身体のバランスは崩れやすいという事実です。

たとえば、利き手、利き足などがあるように、人は左右どちらかの使いやすい手を多く使うのが当たり前です。鉛筆で文字を書く際に、バランスを意識して左右バランスよく使うなんて人はいない…とまではいいませんが、かなり稀でしょう。基本的には利き手、利き足などがある時点で、まずアンバランスな状態が日常的であることを知っておく必要があります。

問題はそのアンバランスが、無意識的に継続してしまっているという点です。いくら左右が非対称といっても、良好なバランスというものがあります。そうしたバランスを崩してしまうと身体に不調を与えてしまう可能性があります。

身体のバランスはなぜ崩れるの?

それでは、こうした身体のバランスはなぜ崩れるのか、具体的な仕組みを解説していきましょう。

使用頻度の違いが筋肉量の違いとなって現れる

普段意識する人は少ないでしょうが、利き手、利き足のようにそもそも使用頻度が左右で大きく異なる場合に、身体には明確な違いが現れます。意識すればすぐにわかることですが、利き手とそうでない手の周りの筋肉を比べてみると、明らかに筋肉量に違いが見られることでしょう。

特に日常的に物を持ったり運んだり、または球技などで道具を使ったり、ボールを投げたりするなど運動をよく行っている人であれば、左右の上腕の筋肉は大きな差が出やすくなります。しかし人はなるべく楽をしたくなる生き物ですので、利き手ばかりを使いがちです。癖がつくというのもありますが、そうした状態を長く続けていると、左右の差は広がる一方です。

骨格の歪みもバランスを崩す原因になる

筋肉量の違いについては、実際に触ることができるうえ、実感・納得しやすいこともあって非常にわかりやすいでしょう。しかし、骨格の歪みも身体のバランスが崩れる原因になることはあまり知られていません。

骨格のバランスは更に自覚しづらい

骨格の歪みによるアンバランスは、特に意識しないと自覚しづらいでしょう。たとえば、鏡の前に何気無くまっすぐ立ったときに、肩の位置をよく見てみると、肩の位置が左右でずれていることがわかるのではないでしょうか。多くの場合、左右どちらかの方が下がっていたりするはずです。

これは骨格の歪みが起こっている証拠で、身体の使用頻度が左右で異なっていることは骨格の歪みをも引き起こしているのです。これは自覚しづらい分厄介で、特に成長期にそうしたアンバランスに無自覚でいると、歪んだまま骨が固定されてしまうことにもつながってしまうのです。

身体のバランスが崩れるとどうなってしまうのか?

それでは、こうした身体のバランスが崩れることで一体どういうことが起きるのでしょうか。以下に詳しく見ていきましょう。

筋肉量が原因でバランスを崩すと運動効率が落ち、負担が増す

筋肉量が左右で違う場合に起きることとしては、運動効率が落ちることが挙げられます。普段運動をしない人なら別によいのではないか、と思うかもしれませんが、運動効率の悪さというのは、スポーツのみならず日常生活の疲れやすさに直結するのです。

たとえば、普通にジョギングをしているだけでも、左右の腕の筋肉量が違うことによってアンバランスな動きを引き起こします。具体的には、腕の振りが左右で大きく異なってしまうことなどが挙げられます。特に肩甲骨が固くなってしまっている場合、腕だけで大きく振ってしまう変な動きになってしまいます。

利き腕ばかりを大きく振ることによって、全身がその一方の方向に引っ張られるような感じになってしまい、ただまっすぐに走りたいだけなのに気づいたら左右どちらかの方向にずれてしまっていた、なんていうことはよくあることです。これは非常に運動効率が悪い状態で、身体を強くするためにジョギングをしたはずなのに、すぐに疲れて不調を招いてしまう可能性が高まります。

骨格の歪みによってバランスが崩れると怪我に繋がることもある

骨格が歪んでいる状態が続くことでも、身体の不調を招いてしまいます。これはジョギングなどの運動をしていなくても、たとえば長い時間立ちっぱなしでいるだけでも当てはまります。

人間には「軸足」というものがありますが、朝礼や通勤電車など止むを得ず一定時間立ちっぱなしになってしまうとき、それだけでも疲れてしまうこともあるでしょう。これは、身体のバランスが崩れている証拠で、重心が軸足方向に偏っている場合が代表的です。

体重のかかり方が不均等だと、すぐに一方が疲れてしまいます。そして一方だけ疲れている状態が続けば、負担をカバーしようとして余計に変な姿勢を作ってしまいがちになります。このように一方の足だけに負荷がかかる状態が続けば、慢性的な足の痛みが起こり、最悪怪我に繋がる恐れもあります。

まずは「バランスを崩している」ことを見極めることが大切

こうした不調につながる前にどう対処すればいいのかといえば、まずは明らかにバランスが崩れていることを確認し、自覚することが何よりも大切です。

これは先ほども少し紹介したように、鏡で自分の姿を確認する、という方法があります。わかりやすいのは先ほども紹介したように肩の位置の違いですが、鏡を見る際には、あくまでも普段の自分の状態を保つことが大切です。鏡を見るときに必要以上に意識してしまい普段と違う姿勢になってしまっては意味がありません。

また、友人や家族から何気ない瞬間や運動しているときの状態を写真や動画で撮ってもらうなどの対策も有効です。姿勢が変であれば、それだけ不調を招きやすくなるので、まずは姿勢の悪さを自分の目でしっかりと確認し、対策を考えるようにすることこそがバランス改善の第一歩です。

まとめ

以上、「身体のバランスを崩すとどうなるか」について、主に筋肉や骨格における左右のバランスにフォーカスした上で解説してきました。身体のバランスを崩すことが悪いのではなく、身体のバランスが崩れていることを自覚しないことこそが、思わぬ怪我やトラブルにつながってしまいます。まずはしっかりと自覚することが重要です。

骨格の歪みも含め、身体の左右のバランスを改善するなら、骨盤整体「和(なごみ)指圧治療院」にご相談ください。整体は主に骨格の歪みを矯正するアプローチを指しますが、指圧によるマッサージにも対応しているので、筋肉にも働きかけてバランス改善に努められます。

患者一人一人に合わせたオーダーメイド治療を心掛けているので、一人一人細かく異なる身体の状態に沿った的確な治療を施しています。身体のバランスにお悩みの方はぜひ一度お問い合わせください。